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2023/03/14  [ 薬剤師 ]

第4回福岡県薬剤師会学術大会報告

調剤事業部の山田です。今回は3/5にアクロス福岡で開催されました福岡県薬剤師会学術大会について報告いたします。今年度の地元薬学大会では最後の大会です。本大会ですが、昨年はWEBのみの開催で、2020を最後に現地開催は3年間中断されておりました。そのため、大会運営の方もいろいろ懸念されておりましたが、WEBとのハイブリッドで現場にも多くの薬剤師が参加しておりました。

本学会は地元開催ということで旧知の薬剤師も多く見られ、あちこちで再会を懐かしむ声が多く聞こえてきました。私個人でも大学時代にお世話になった先生方にもご挨拶できたことが嬉しかったです。九山学会や日薬学会などの大きな会場ではないため、一般演題やポスター発表にしてもゆったりと余裕をもって拝聴できました。地元ということもあり、規模や地域性もある程度予測できるため、具体的な背景を踏まえたうえでのデータやケーススタディということで理解しやすいというメリットもあります。また、甘木店の薬剤師さんも参加されており、管理薬剤師の林さんは一般演題の座長もされておりました。

今回もポスターを発表させていただきました。発表の内容はこれまで発表した新型コロナウイルス禍の処方箋枚数を外来診療と在宅診療との比較を行いました。外来診療では2019年に比べて2020年は少なくなっている事が多く、内科や小児科そして耳鼻科が特に少なくなっていました。一方、皮膚科や眼科そして在宅診療では差は見られず、感染状況禍でも処方箋枚数では従来通りでした。一方で1回の処方量(処方量/処方箋枚数)の比較では急性期処方であれば特に解熱鎮痛剤や鎮咳薬、抗眩暈薬などが外来処方で多く見られ、つまりは例年よりも多い日数で処方され、受診回数を減らす試みが見られました。在宅診療はそういう日数変化はなく、従来通り必要量だけが処方されていることが分かりました。

今回は地元の1日大会ということで無理なく参加できるというのも魅力でした。2日掛けて大人数で参加する学会もいいですが、このようにコンパクトで理解しやすい学会も良さは多くあります。いずれにしても、勉学に励む必要と他の組織との連携は今までもこれからも必要です。今年度は今大会で終わりですが、来年度も学会やWSには積極的に参加していく予定です。